いちごの基礎知識

多年草で、バラ科の植物としてイチゴ(Fragaria、莓、苺、)は有名です。食用として果実はとても広く食されています。 位置づけとしては、野菜として扱われることもあります。それは植物(草本性)であるからです。しかし。果実として位置づけられることが味が 甘いために多いです。
(Fragaria ×ananassa Duchesne) オランダイチゴを狭義には意味します。オランダイチゴはオランダイチゴ属の栽培種です。ほぼすべて、オランダ イチゴと言っていいでしょう現在イチゴとして出回っているものは。 一方、(Fragaria) オランダイチゴ属全体を指す広義の捉え方もあります。ストロベリーという英語圏でのものはこの広義の範囲を指します (Duchesnea) へびいちご属や(Rubus) きいちご属などの似た実をつける同じバラ亜科のこれらを含める広義の捉え方もあります。総称してノイチゴ とこれらを呼ぶこともあります。この総称にはオランダイチゴ属の2倍体の種にもこの中に含まれているものがあります。 「覆盆子」をイチゴと日本では全て混同して熟字訓で読む場合がありますが。「覆盆子 拼音: フーペンズ fùpénzi 」や「懸鈎子 拼音: シュエンゴウズxuángōuzi 」 とキイチゴ属のことを呼び、「蛇莓 拼音: ショーメイ shéméi 」とヘビイチゴ属のことを呼び、「草莓 拼音: ツァオメイ cǎoméi 」とオランダイチゴ属の 事を中国では呼びます。色々使い分けているようです。
語源がはっきりしないのが「いちご」の不思議なところです。 英語のストロベリー(strawberry)のstraw はstrew(一面を覆う・散らかすを意味する) の古語だという説があります。他には文字通り藁 (straw) の意味ととらえる 解釈もありますが、「麦藁に匍匐枝が似ている」「売り方が麦藁に包んで売っていたから」「育てる際に麦藁を敷いていた」などの諸説があり理由は はっきりとしていないのが実情です。
2倍体から10倍体までの色々な倍数の染色体があります。種は20を超えるものがオランダイチゴ属には知られています。 ・十倍体の交雑種   Fragaria × Potentilla(属間雑種)とFragaria × vescanaがあります。 八倍体の種と交雑種 (オランダイチゴ)Fragaria × ananassaと(チリイチゴ)Fragaria chiloensisとFragaria iturupensis Staudtと(バージニアイチゴ)Fragaria virginianaがあります。 六倍体の種 Fragaria moschataがあります。 四倍体の種 Fragaria moupinensisとFragaria orientalisがあります。 二倍体の種 Fragaria daltonianaと(ノウゴウイチゴ)Fragaria iinumaeとFragaria nilgerrensisと(シロバナノヘビイチゴ)Fragaria nipponica と(ベニバナヘビイチゴ)Fragaria nipponica f. rosea と(ヤクシマシロバナヘビイチゴ)Fragaria nipponica var. yakusimensisとFragaria nubicolaと(エゾヘビイチゴ)Fragaria vescaとFragaria viridisと (エゾクサイチゴ)Fragaria yezoensisがあります。
17世紀の頃にエゾヘビイチゴ (Fragaria vesca)がオランダイチゴ属として栽培化を始めてされました。 チリ産のチリイチゴ (F. chiloensis) と北米産のバージニアイチゴ (F. virginiana) との交雑によって、オランダにある農園で18世紀にオランダイチゴ は作られたといいます。 日本へのオランダイチゴの輸入はオランダから江戸時代の終わりごろに開始されました。本格的な栽培は1872年(明治5年)と遅いのですが、 200年前ころからは栽培自体はされていました。
属名の由来ともなっている芳香が特徴的です。花托の発達したものが人間が食べる部分です。果実はというと食べる部分の表面に分布する粒粒 がそれです。イチゴ状果とこのような形態とものをいいます。好光性種子です。「香る」という意味のラテン語であるFragariaを属名として持ちます。アントシアニンという ポリフェノールの一種(抗酸化物質として有名)や豊富にビタミンCを含んでいます。食べ方としては加工されてジャムとして食すほか、生でもよく食し ます。同じ雌しべでも受精していないものは食べる部分である花托の肥大が弱まります、受粉した雌しべは花托が肥大し始めます。受粉を全ての 雌しべに促すことが整った良い形の果実をつくるのに欠かせません。この受粉に、最近ではミツバチをビニールハウスの中で放して行わせているとこ ろもあるそうです。ハウス栽培によるものが現在出回っているイチゴの大部分を占めています。 比較的に簡単に家庭菜園でも栽培できるそうです、ただし収穫時期やイチゴの大きさなどの見た目を考慮しなければの話ですが。また、畦道の端の 方に自家用として栽培している地方もあるそうです。